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No.15 ARIGATO FROM JAPAN
No.14 被災地にて想う
No.13 東日本大震災について想う
No.12 夏の終わりに・・・
No.11 夏の想ひ出・・・
No.10 恭賀新年
No.9 Think Cool, Shift Dynamic. Think Cool, Act Passionate.
No.8 謹賀新年
No.7 琴線感覚
No.6 秋の夜長に思ふ・・・
No.5 モータースポーツについて思ふ・・・
No.4 心の扉
No.3 香りの力
No.2 一流品
No.1 新年あけましておめでとうございます
夏の想ひ出・・・ 2010/01/31
僕はこの数十年ずっとレース、レースで過ごしてきたせいか、ウインタースポーツやサマースポーツからは実に縁遠い男です・・・。

趣味で夏はサーフィンにジェットスキー、冬はスキーにスノーボードなんていっている友人をいつも羨ましく思ったりもしていました。

それ以前にON・OFFの切り替えが苦手な僕の頭の中にあるのは、何をしていてもどこにいても、ずっレースのことばかり。

スポーツ選手としては当たり前のことのようですが僕の場合、その割合たるや相当なもののようです。自分では殆ど意識していないのですが、よく周りにいる方達から言われます。

「息抜きっていつしてるの?」
「そんなに一つのことに集中し続けて、疲れない?」等々。(笑)

そんな時僕が思うのは、本当に手に入れたいものがある時、それ以外に意識を向けてしまう事の方が大変じゃないのかなぁと。。



理由の一つには時間に余裕がなかったのもあるのですが、元来時間とは作るもの。。。

ただ僕の場合、時間があろうがなかろうが、レースの事以外でこの重い腰を上げることは、遂にこの十数年の間なかったようにも思います。

当然旅行なんて一度も行ったことがありませんでした。

そんな僕ですが、ほんの少しここ数年で腰についた鉛が減ってきたような。。



今年の夏は何度か海に行く機会にも恵まれました。
葉山でのヨットレースに出場させて頂いたり、駆け足で沖縄の小浜島に行ってみたり。

ヨットレースには友人達からずっとお誘いいただいていたのが今年やっと実現。実に奥が深い、自然の力をダイレクトに感じる事が出来るスポーツ。

僕が今までやってきたスポーツでは味わえない感覚だ。
風を読む、か・・・。



レースの後は、近くの海岸で少し水遊びをすることに。
お盆も過ぎていたのでちょっと心配だったのですが・・・。

やられました。(笑)
くらげです。
この痛み、何十年ぶりだろう。
たまに泳いでみたと思ったら、このざまです。(苦笑)



話は少し飛躍しますが、こうして少し自分の行動範囲を広げただけで、自分の知らない世界は本当に山のようにあって、僕の今まで経験し学んできた事なんて、世の中で起きている物事のほんの欠片の欠片に過ぎないということを知ることが出来ます。

特にここ数年はそんな風に感じる出来事、出会いが増えてきました。

正確には感じることが出来るようになったのかな。。



人の心もまた同じ、自分がこうだから、あの人もこうでなきゃと思ううのはやはりエゴに過ぎないのかもしれません。

自分の思いや考え、生き方にプライドを持つことは大切なことですが、エゴはいけませんねぇ。

人間は偉くなればなるほど、物事が上手くいっていればいるほど、知らず知らずの内にエゴという嫌な怪物がが大きく顔を出し始めてくる生き物です。

もちろん偉くなればなるほどに、全ての物事への感謝を深め、常に自分自身を内観する事を忘れない素晴らしい心を持つ方もいらっしゃいます。

ただやはり人はそれぞれに違った心(感覚)が存在していることを認めることが出来ないと、僕みたいな堅物な人間は本当に息苦しくもなってしまう。。

そんな自分も人の振り見て我が振りなおせですね。

どれだけ勉強していても、どれだけ凄い経験してきていても、自分は何でも分かっているなんて思うのは大きな勘違い、、、日々精進です。



夏の終わりには、沖縄を訪れてきました。

石垣島から小浜島へ。
僕にとっては、2度目の沖縄です。
日本人であればこの地の歴史を知れば知るほどに、色々な思いが駆け巡るはずです。

そこには沖縄・八重山独特の文化と、この地が待つなんとも不思議な空気の流れがありましたが、この空気感はまさにこの地が持つ、そこに代々住まう人達が持つ歴史そのものなのかもしれません。

ここでは生まれて初めてのシュノーケリングを体験。
こんな世界があったんですね。
今更ながら感動!

暖かい所に群生している緑達も少し変わり者達が多くていいね。

こんな場所にくると携帯電話も持ちたくないし、時間も気にせず自然のままに時間が流れているのを感じていたい衝動にかられる。
心のジェットラグを元に戻すには最高の時間。



走り続けてきた数十年、、こんな時間を持つことが出来た2009年は、僕にとってはやはり大きな変化の年だったのかもしれませんね・・・。
中野 信治
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